
子宮が回復する時期の痛みについて
出産直後から子宮は強く収縮し、元の大きさに戻ろうとします。これを子宮復古(しきゅうふっこ)と呼びます。4週間程度で妊娠前の大きさに近づき、6~8週間で妊娠前と同じ大きさに戻ります。
特に産後2~3日程度は子宮が強く収縮するため、強い生理痛や陣痛のような痛みを感じますが、次第に治まるので心配いりません。また、授乳時にはおっぱいを吸われる刺激によって子宮が収縮するため、より痛みを感じやすくなります。これらの痛みには個人差があり、中には「痛みで夜も眠れない…」というケースもあります。あまりにもつらいときは、医師へ相談しましょう。
月経の再開はいつ頃?
授乳している場合、母乳の分泌を促すホルモンである「プロラクチン」が排卵を抑えるため、月経の再開が遅れる傾向があります。個人差がありますが、授乳していないお母さんは産後4ヵ月までに、授乳しているお母さんは産後半年ほどで月経が再開することが多く、授乳している間はずっと月経がこないというわけではありません。
半年以上たっても月経が戻らない場合は、一度医師に相談してみましょう。
産後に起こりやすい体調不良って?
産後は、妊娠中に増加していた女性ホルモンの分泌が急激に減少し、それに伴いさまざまな不調を感じやすくなります。
つらい症状があっても、ほとんどが一過性のものなので、あまり気にしすぎないようにしましょう。
あらわれる症状 | あらわれる時期 | 気になる時のケア | |
---|---|---|---|
悪露(おろ) | 出産で剥がれ落ちた子宮内膜や胎盤、傷からの分泌物を含んだ子宮からの出血。 | 産後すぐ~1ヵ月頃 | 外陰部を清潔に保つ。 ただし、出産後は免疫力が下がり、細菌などによる感染症のリスクがあるため、悪露が黄色になって少なくなるまで入浴はシャワーにとどめる。 |
会陰切開や 帝王切開の 傷の痛み | 分娩直後に傷を縫い合わせるため、最初の2~3日は傷そのものが痛む。その後は縫合した糸が引きつるため、痛みや座った際の違和感が生じる。 | 産後すぐ~1ヵ月頃 | 傷の周辺を清潔に保つ。 座る際は、ドーナツ状のクッションを使うと痛みが楽になる。 |
抜け毛 | ホルモンバランスの変化により、一時的に前頭部を中心に抜け毛が増えやすい。 | 産後3ヵ月~1年 | 頭皮をマッサージして血行を促進する。 栄養バランスの良い食事と睡眠をしっかりとってカラダを動かす。 「そのうち元に戻るもの」と考え、気にしすぎてストレスを抱えないように。 |
便秘・痔 | 出産時の出血で腸内の水分が少なくなる、母乳に水分をとられるなど、体内の水分量が減り、便秘になりやすい。 | 産後~ | 授乳中はのどが渇くため、こまめに水分を補給する。 芋・豆・きのこ・根菜類や乳酸菌を含む食品を多くとる。 |
腰痛 | 出産後の筋肉のおとろえ、育児中の無理な体勢や負担のかかる姿勢で腰痛になりやすい。 | 産後~ | 赤ちゃんを抱きあげるときやお世話のときなどは、無理な体勢をとらず、正しい姿勢を保つよう心がける。 ストレッチや骨盤ベルトを取り入れる。 |
尿もれ | 出産直後は骨盤底筋のダメージが回復していないため尿道を閉めにくくなり、尿もれしやすい状態になる。 | 産後3~4ヵ月頃 | 骨盤底筋を引き締める体操を行う(妊娠中から行っても良い)。 |
肌あれ | 出産後はみずみずしい肌を維持する働きがある「エストロゲン」が急激に減少するため、肌あれ・乾燥などの症状が起こりやすい。 | 母乳育児の場合: 母乳をやめてから1〜3ヵ月程度 母乳育児でない場合: 産後3ヵ月程度 | 生活リズムを整え、質の良い睡眠をとる。 栄養バランスの良い食事をとる。 ストレスをためないよう心がける。 |
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